自動車から生まれた「ロッド」

私が過酸化水素を使ったパーマ剤の開発に取り組んだことをお話しましたが、https://porica.net/wp-admin/post.php?post=62&action=edit

パーマ液は完成しましたが、まだ何かが足りないと感じ始め、ロッドの欠点に気付き、ゴムを思いつきました。

当時、友人が日産の資材部に在籍していたので相談したところ、商社を紹介してくれ、その商社も紹介してくれ、その商社も快く相談に乗ってくれました。
いろいろ調べた結果、高精度の発砲ゴム製品を作るためには、トヨタ系のゴムメーカーでしかできないことがわかり、日産系とトヨタ系が協同して、「ロッド開発」プロジェクトをスタートすることになりました。

日本でも特許取得でき、大企業の優秀な人材を投入したプロジェクトだったので、順調に試作品を製作することができました。

ところが、ゴムの大きさにバラつきが出たり、ロッドの色決めでは、パステル系の色を染色するのは不可能という結果になり、大問題発覚・・・。

しかし、ゴムメーカーの必死の努力で、色素メーカーも巻き込み、不可能だと思われていた天然ゴムにきれいな色を染色することができ、”奇跡が起きた”のです。
その後も小さなトラブルは続きましたが、一年以上の開発期間を要し、やっと完成しました。

この「ロッド」は、巻きやすく、カールが自在に変えられ、しかも頭皮への負担も少ないことなどから多くの美容室が、喜んでくれると勝手に考えていました。

問屋を数社、取引先の材料商や美容メーカーにと持ち込みましたが、「値段が高い」「パーマの時代ではない」「良さがわからない」など、散々な結果となりました。

そんな中、一部の美容師さんからは高い評価をいただいたのですが、売れたのは期待の十分の一以下でした。

大企業も巻き込んでの開発でしたが、韓国や台湾で偽物が安い値段で売られたり、この開発に協力してくれた方々に対しては今でも本当に申し訳なく思っています。

そんな状況の中で、唯一「ZERO」のお客様からは、「パーマ」に対する評価は高くなり、美容室の業績は順調に伸びました。
現在は自店用と一部を残して「ロッド」を作ることは中止しましたが、私の美容室では、今でもこの「ロッド」以外でパーマをかけることはほとんどありません。

いち地方のこんな美容師の無茶な挑戦に真剣に取り組んでくれた方達に心から感謝しています。

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