子供達は美容師という職業に「夢」「希望」「不安」「あこがれ」を胸にかかえ、純粋に入学、入社しますが、我々大人の社会では、それぞれの都合が優先されます。
先日、見た例ですが、小学校6 年生で3 年以上「美容技術の塾」に通っている女の子がいました。
彼女ははきはきしていて、かしこそうで、感も鋭い子供でしたが、美容技術がほとんどできていなくてビックリしショックも受けました。それは私達大人の都合が優先された結果です。
●美容学校の都合
1 人でも多くの子供達を入学させようと芸能人やモデルを招いて、OPEN SCHOOL を開校し、「夢」や「あこがれ」を利用します。美容学校の目的が、子供達の希望を満たすのではなく、国家試験での合格率であるので、美容師の基礎技術の習得という目的から大きく離れてしまいました。
2 年制に移行する際は、2 年制にすることによって基礎技術を習得した生徒を美容室に送り出すと明言していたにもかかわらず、全く問題外の学校になっているのではないかとすら思います。
子供達の夢や希望、あこがれ、親の期待などは、どこに行ったのでしょうか。
誰のための美容学校でしょうか?
●美容師の都合
新人の教育を任命され、短期間に技術の出来る売上を立てるスタイリストに育成しても、報酬が上がる保障がなかった場合、自分の売上は下がり、給料が低下する可能性があります。
であれば、新人を伸ばさず、自身のアシスタントとして長い期間使えれば、経営者が教育に対して真剣に向き合わなかった場合、得策であると考えるのが当然であり、美容の技術の習得方法を難しくするのは当然です。
しかし、この考え方は非効率で、美容師になる人も少なくなり、美容室全体にとって不幸な考え方です。
今はスポーツ界でも、科学的トレーニング法を取り入れている時代です。科学的に効率よく教育することで、労働環境も数段よくなると信じます。
●経営者の都合
自身の新人の時代と練習方法や労働環境を比較しやすいし、変化をこばみやすいものです。
ご自分が苦労していればいる程、変化しにくいようです。
しかし現在の労働環境は大きく変わっています。給料は高く、休日は多く、社会保障費も高くなり、さらに人材不足です。技術料金を上げるにも、高品質な技術、好印象を与える接客、さらに効率的な作業で作業時間の短縮等、経営者の力量が必要な時代です。
もう、悩んだり考えたりしている時は過ぎ去り、1 日でも早く行動する時期ではないでしょうか。
「ポリカ」の教育システム
東京大学、筑波大学の教授達が検証し、小学生、中学生でも正確ヘアスタイルを作ることを可能にしました。誰もが理解できるので、高品質な基礎技術を再現することが可能です。