子供のカット塾を始めて7年目
子供のカット塾を始めて7年目、NPO法人ジュニアヘアドレッサーズスクールは
小学生・中学生・高校生を対象に「美容技術の原理原則」を毎週2日、1回1時間30分教えています。
塾で育った7名の子供達が自社のサロンに入社し、各店で通信教育を受けながら実習しています。
1人は高校を卒業した年に国家試験に合格し、免許を取得したと同時にお客様に入り
現在も活躍しています。
今年の秋の試験に1名、来年の春の試験に2名、塾で育った子供達が受験します。
最近多いのは小学生で、4名います。中学に進学したばかりの子も1名いて、年齢は様々ですが
皆熱心で、2年近く通ってくれています。
まだ幼い子供達に一体何を教えているのか?疑問に思われることでしょう。
驚くことに、プロの技術を指導しているのです。
カット、ワインディング、カラー、メイク、アレンジなどプロの美容師と同じように教育しています。
授業の中で特に時間を割いているのはカット練習で、7割はカットの技術教育です。
教育の中心は足の運びです。
足の運びを教え込むと、ハサミをスムーズに使えるようになるし
手を切ることもほとんどありません。
当社は「PORICA(ポリカ)」という練習器具を開発しているので
これを使って徹底的に反復練習をさせます。
身体の使い方、足の運び、肘の使い方などを身体に染み込ませていくと同時に
ハサミの使い方も早く開閉できるように練習させています。
カットウィッグも切り、スタイルを完成させるようになる直前ですが
コロナの発生で塾も休校しているので、残念です。
動画を添付しますので、小学生のカットのテクニックを見てください。
美容師の基礎技術は、理論を科学的に指導することで
10歳の少女が短期間で習得できることを多くの美容師に示したいのです。
自分の持つ可能性と感性を磨き、想像力を引き出すお手伝いがしたいのです。
感性、感覚、個性は人それぞれ違うので、大人になって花開いてほしいと願っています。
全国で私の取り組みに賛同し、塾を開講した美容室も5校あります。
自店の大切なお客様の笑顔を作るには自分が社員を育てるしかなく待っても人はやってこない時代になりました。トライしましょう!