今さら聞けないカットの基本〜ポリカを開発した目的

今さら聞けないカットの基本

いつも全国の美容サロン、美容専門学校、美容団体のみなさまにご愛顧いただいております、美容技術の正確な基礎を学ぶことができる「ポリカトレーニングウィッグ」。以前【頭に39個のピンが突き刺さった「人形」】にも掲載したのですが、今回はポリカがどうして生まれたのか、開発にいたった理由についてスポットをあてようと思います。

最初にお伝えしたいことは、自分以外の人に技術を伝えることは、とてもむずかしいものです。技術を覚えることに明確な目的を持っている人は、吸収する力が強いので指導しやすいのですが、全体の8割の人は、目的や考え方などが漠然としています。
さらには全く目標が定まっていない人もいます。

そんな彼らに「仕事の楽しさ」、「努力を続けたあとに生まれる感動」、さらに「お客様からもらえる笑顔で感激!」などを伝え、共感してもらい、納得を得た後に技術を習得させたいのですが、それが非常にむずかしく、一定レベルの技術を習得させるのに多くの時間を必要としました。

技術習得の問題点とポリカの必要性

実際に技術を習得させるときの問題点には以下のようなことがあります。

  1. スライス線上にパネルを引き出すことができない。
  2. パネルをスライス線上に引き出せても、髪を切る際は毛束をねじったり押したりして、正確に切れない。
  3. 毛束をねじらずに切れる立ち位置(場所)を体感させることが大変。
  4. スタッフはなぜ注意されているのかが分からず、頭の中ではパニック。涙を流す人がいたりと、もう大変な状況です。

そんな問題点をかかえつつも技術習得のため、スタッフに深夜まで教えることもあり、時には泣かれることもありました。思い返すととてもとても大変でしたし、教える方もですが、教わる方もとてもストレスを感じて辛かったと思います。その重圧から解放されたいという想いから「ポリカトレーニングウィッグ」は誕生しました。

技術習得で得るもの

ポリカを使って学ぶ美容技術

次にポリカとはいったいどんなものなのか説明をしていきます。「ポリカトレーニングウィッグ」は使うことで作業効率がよく、身体にも負担が少ない美容技術を学ぶことができます。これは東京大学と筑波大学の教授にも証明されています。この「ポリカトレーニングウィッグ」はカットだけでなくワインディングなどの練習を行うこともできます。

ポリカでできる技術練習

  1. カットの練習
  2. ワインディングの練習
  3. ブローの練習
  4. カラー塗布の練習

「ポリカトレーニングウィッグ」で技術を学ぶ方法

では、「ポリカトレーニングウィッグ」で技術を学ぶ際にどんな方法で学んでいけばいいかみていきましょう。

  1. ポリカ体操‥‥足の運び、重心移動を覚える
  2. 黒板パネル‥‥すべての技術に当てはまるポリカ体操の目的を理解するツール
  3. ペーパーカット‥‥上切り、下切り。スライスの角度
  4. ワインディングペーパー‥‥上巻き、下巻き。スライスの角度変化による巻き方
  5. ブロー‥‥ワインディングペーパーを使って、ブローの仕方、ドライヤーの熱の当て方の理解
  6. カラー塗布‥‥ワインディングペーパーを使ってカラー塗布の仕方

最も重要なことは、人の頭は球体で、毛が生えていて、生え方がほとんど同じと理解することです。多い少ない、太い細いなど、若干の違いだけでみんな同じです。行う技術や使う道具は全く違いますが、技術の基本はスライス線上に毛束を引き出し、その毛束をねじらないように作業をすることにあります。

この単純なことを体にしみこませる訓練をしていきます。

美容技術の習得において、ポリカ体操や黒板パネルで覚えた身体の使い方をマスターすることが重要です。これがすべての基礎技術に通用するための第一歩になりますよ。

みなさんもぜひ、「ポリカトレーニングウィッグ」を使って練習をしてみてくださいね!!

ポリカセット
ポリカトレーニングウィッグ

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